こんにちは、消しゴム的存在です。
今日はこの本をご紹介します。
アイキャッチ画像の本は、僕が持っている単行本版なんですが、いまは文庫化されていて、kindle unlimitedでも読めるみたいですね。
高校生の時に父から渡されまして、久しぶりに読み返していたんですが、この本の勉強法を1つずつでも生活に取り入れれば、余裕で人生が好転しますね。
あえて動機づけのアドバイスをするならば、この質問をご自身にしてみてください。
「私はこのままで、自分に対してプライドが持てるのか?」と。(28ページより)
目次
『「1日30分」を続けなさい!』で学ぶべき考え方とは?
この本から学ぶべきはこの方程式でしょうね。
勉強の成果をザックリ計算する場合、私は次の公式を提案したいと思います。それは、Y=a×b×X^2+cという方程式です。これは、Y(勉強の成果)=a(教材・サービスの質)×b(集中力)×X^2(勉強時間の2乗)+c(過去の勉強の蓄積)です。
いくら時間をかけても、集中せずにダラダラ勉強していたら成果は上がりません。さらに、勉強時間が2乗になっています。Ⅹ(勉強時間)が Y(勉強の成果)を決定づける一番の大きな要素なの です!a(教材・サービスの質)もc(過去の勉強の蓄積)もX(勉強時間)の2乗に比べれば、 大した影響はないのです。
(中略)
要は、いままでの勉強の蓄積は「どうでもいい!」のです。問題は、あなたが、これからどれくらいの時間をかけて勉強を続けるかにかかっています。つまり、X^2のXの変数をどれだけ増やすかです。(44~45ページより、強調は引用者)
勉強法の本って、世の中にたくさん出回っているんですが、勉強の成果を数値化して表している本はあまりない気がします。
もちろん、a(教材・サービスの質)やb(集中力)、c(過去の勉強の蓄積)などを正確に数値化することはできませんが、仮に数字を当てはめてみると、歴然とした差が出ます。
A.一流大学卒業後、ほとんど勉強しないタイプ。
Y=5×1×1^2+100
B.三流大学卒業後、毎日30分コツコツ勉強してきたタイプ。
Y= 3×1×10^2+0
AタイプのY(勉強の成果)は105です。Bタイプは300です。Bタイプの場合、仮にX(勉強時間)の値が7でも、勉強の成果は147で、Aタイプをぶっちぎっています!(46ページより、強調は引用者)
毎日コツコツと積み上げると、そうでない人と比べて、倍どころではない差がつくことになります。
逆にやらないと恐怖を覚えるレベルですよね。
単純に収入で考えると分かりやすいと思います。
積み上げと言えば、manablogを運営しているブロガーのマナブさんが有名です。
この方は、外注なしでブログに1000以上の記事を投稿しており、毎日更新を700日以上継続しています。
途方もない時間をブログの勉強に費やし続けていることは一目瞭然ですよね。
月収は、平成31年4月で1000万円を超えているそうなんですけど、マナブさんて僕と同じ年くらいらしいんですよ。
一方で、地方公務員をやりながらブログの勉強をコツコツ積み上げてこなかった僕の月収というのは、だいたい20万円くらいです。
同じ人生の時間を過ごしているにもかかわらず、月収だけで比べても50倍以上の差が生まれていますよね。
これはもう完全に積み上げの差です。
比較が極端じゃないかと言われるかもしれませんが、現実なので受け止めるしかありません。
幸いにも積み上げの重要性について気付けたので、これから日々継続するしかありませんね。
今日が人生の中で一番若いわけですからね。
ここでもう一度さきほどの問いかけを考えてみましょう。
「私はこのままで、自分に対してプライドが持てるのか?」
選択肢はもうひとつしかないですね。
ちなみに、この本の著者の古市さんは、勉強の定義について以下のように述べています。
「勉強」という言葉を使うと、義務教育の勉強を思い浮かべ、抵抗感がある人もいるでしょう。 しかし、昨日よりも自分のレベルを少しでも上げる生産的活動は、一般的に「勉強」と表現して問題ないと思います。(35ページより、強調は引用者)
「積み上げなきゃ積み上げなきゃ」と焦らずに、昨日の自分ができなかったことや知らなかったことを、今日の自分にプレゼントしてあげれば、「自分に対してプライドが持てる」ようになるんじゃないでしょうか?
もしこの本を読んだことがなければ、積み上げのスタートとして手に取ってみてはどうでしょうか?
どうやって積み上げていったらいいんだろう?
「方程式の話はわかったけど、どうやって勉強を進めたらいいんだろう?」という話になりますよね。
Y(勉強の成果)=a(教材・サービスの質)×b(集中力)×X^2(勉強時間の2乗)+c(過去の勉強の蓄積)
この本のなかで具体的な方法を教えてくれているので、僕がいいなと思った方法をいくつかご紹介しますね。
通勤時間中の音声学習
これは僕も前に記事を書いたんですが、音声学習をしたことがない方は、すぐに始めてみるといいと思います。
音声学習の良いところは、なんといっても勉強を始めるハードルが低いことです。
スマホとイヤホンがあればどこでもできますからね。
この本が書かれた2007年はまだガラケーの時代でしたし、通信環境もそれほど良くなかったですが、現在は、めちゃくちゃ音声学習がしやすい時代になっています。
ちょっとアナログな方法ですが、例えば、あなたが英語の勉強や何か資格の勉強をしていたとします。重要な項目をあなたの声でICレコーダーやカセットテープに録音して、それを移動中に聞きます。目の記憶よりも耳の記憶のほうが心に残るといわれています。自分の声を聞くのはちょっと 恥ずかしいですが、あなたしか聞きませんから大丈夫です。(88ページ)
いまはYouTubeをはじめとして動画コンテンツが豊富ですし、Wi-Fi環境の整備も進んでいます。
動画のダウンロードサービスもググるとヒットしますので、スマホにダウンロードして聞くこともできますよね。
やらない手はないですね。
気持ちいい状態で勉強する
会社などから帰宅後に勉強をしようと思っても、体が汗ばんでベトベトするような生理的に不快 な状態では集中して勉強ができません。このような場合は、先にお風呂に入るなどして、生理的 に気持ちいい状態になってから勉強を始めてください。
(中略)
同じように、眠い状態やお腹が空いている状態も集中を妨げます。さらに、部屋が快適な温度では ない状態や騒音が許容範囲を超える状態も、効率よく勉強する環境ではありません。(96ページ、強調は引用者)
意外と誰も言ってくれない大事な点かなと思っていまして、体がサッパリした状態で勉強した方が絶対はかどりますよね。
あと、お風呂に入ると気分的にもリフレッシュもできますし、頭に血がめぐって回転が良くなる気もします。
飽きたらやめる
(前略)何時間も勉強を続けていると勉強自体に飽きてきます。私の経験から、勉強に飽きる原因 には次の3つがあります。
- 同じ科目を勉強することに飽きる
- 同じ場所で勉強することに飽きる
- これらの両方の理由で飽きる
「集中力が落ちてきたな」または「飽きてきたな」と感じ始めたら、即刻勉強を中止してください。(強調は著者)
そのままイヤイヤ勉強を続けても、まず知識を吸収できません。その上、「勉強=痛み」と脳が関連付ける要因を作ることになり、勉強自体が嫌いになる可能性があります。(105ページより、強調は引用者)
勉強をしていると、かならず「集中力が落ちてきたな」とか「飽きてきたな」と感じ始めることがあります。
でも、だからといってやめるのも罪悪感があるというか、自己嫌悪みたくなるので、心理的なハードルがありますよね。
でも、そんなときは辞めたらいいんです。
カーテンを開けて寝る&朝に熱めのシャワーを浴びる
勉強法46 目覚まし時計なしで起きる方法がある?
(前略)何をするかというと、夜寝るときに、カーテンを開けて寝るのです。(196ページより)
勉強法47 早朝から頭をフル回転させる方法とは?
(前略)朝の寝起き時は、体温が通常よりも低いですから、血行もよくありません。それに伴い、 脳にあまり血が巡らないので、頭が冴えないわけです。少し熱めのシャワーを浴びると、体温が通常の体温に一気に上昇するため、シャワー後すぐに勉強を始めることができ ます。(199ページより、強調は引用者)
僕がこの本を読んだのは、本が出版された2007年なんですけど、この2つはずっと続けています。
(カーテンについては、子どもが早く目覚めすぎてしまうので、最近はあまりやっていませんが・・・。)
カーテンを開けて寝ると朝日が入るので、自然と目が覚めるんですよね。
とくに春から夏にかけての日の出が早い時期は、かなり自然に早起きができるようになります。
[voice icon=”https://keshigomteki-blog.work/wp-content/uploads/2019/04/ac187f8554eb5ea799e9e73a626d14f6.jpg” name=”消しゴム的存在” type=”l”]まぁ、冬は日の出が遅いので、結局寝起きはつらいんですけどね・・・。[/voice]また、朝にシャワーを浴びるのはとてもおすすめです。
仕事や外出する日は、必ず朝にシャワーを浴びています。
5分のシャワーで一発で目が覚めますよ。
[voice icon=”https://keshigomteki-blog.work/wp-content/uploads/2019/04/ac187f8554eb5ea799e9e73a626d14f6.jpg” name=”消しゴム的存在” type=”l”]寝ぐせも一瞬で直るのが地味に良いです。[/voice]まとめ
一言でいうと、毎日積み上げることの重要性とその方法論を解説した本でした。
そういえば、イチローも言っていましたね。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道」だと。
初めて読んだときは受験生だったので、そんなにピンと来ていないこともありましたが、社会人になって読み返すと、いろいろと気付きも多いですね。
紹介しきれなかった勉強法もたくさん掲載されているので、一度手に取ってみることをおすすめします。
たぶんブックオフとかにもあると思いますよ。
[voice icon=”https://keshigomteki-blog.work/wp-content/uploads/2019/04/ac187f8554eb5ea799e9e73a626d14f6.jpg” name=”消しゴム的存在” type=”l”]最後まで読んでいただきありがとうございました![/voice]